S・K、T・M、K・Y、下校後、街へ繰り出す

月末、学校帰りにS・KとT・MとK・Yは三人で立川周辺の繁華街に繰り出した。全く異なる気質を持った三人を結び付けたのは、道場と学校生活という二足の草鞋の共有だ。
「いやー、やっぱシャバの空気はうめえ!ひゃっほい!」
 S・Kは解放感からすっかり舞い上がっていた。
「娑婆ってなんだよ。犯罪者じゃあるまいし。人聞きが悪いぞ」
 なんだかんだ、学生勢は下校途中のこの時間帯は一番テンションが上がる。
「K・Yは、人混みは苦手か?」
 都会はあまり気が乗らないのか、K・Yは相変わらず沈黙を貫いていた。
「仕方ねーな。お前も一本吸えよ。ちょっと喫煙所行こうぜ」
 勿論、T・MとK・Yは断ったが、喫煙所に移動するなりS・Kは買ったばかりのマルボロに火をつけて存分にタバコを吸い始めた。
「二人とも真面目だよねー」
 S・Kは煙を肺に入れず、ただふかしているだけだった。
「吸いたいのは山々だけど、この辺は警察が多い。オレとK・Yは制服だから吸った瞬間アウトだ。なぁ、K・Y」
「え……そういう問題?」
 K・Yがひと言だけ返すとS・KとT・Mはクスッと来た。ミュゼ うなじ

S・K、T・M、K・Y、下校後、街へ繰り出す